ジッターバグ オールドヒストリー 2

■WEED GUARD HOOK

John Oneyさん(ジョイントタイプをデザインした人)のデザインで、1966年にパテントを取得した、プラスチック製のウィードガードがついたジッターバグ。1963年にカタログに登場し、1976年頃まで販売されています。


オリジナルかどうか定かではありませんが、ワイヤー製のウィードガードが付いたものも見られます。リグもそうですが、ウィードの克服が、誕生以来ずっとジッターバグの課題のようです。


■FLOCKED SERIES

1964年から発売されたFlocked JITTERBUG。「FUZZYモデル」「ファーモデル」などと呼ばれています。水に浸かるとすぐに劣化するようで、未使用品が人気です。写真は1/4ozサイズのブラックカラー。


ブラウンカラー(左)と、SIBシリーズのマウスとシマリスも発売されています。(たぶん?全部で4種類だと思います)


■BROWN&PURPLE SCALE COLORS

1960~70年代頃のかっこいい出目(プレスアイ)のブラウンスケールカラー。
写真左のピーナッツは、茶色よりは紫色に近く見えますが、カタログに掲載された画像を見ると、同じブラウンスケール表記でも印刷のせいか年代による塗装のせいか、時代ごとに、より茶色っぽいもの、より紫っぽいものがあるのでおそらくブラウンスケールの品番のものだと思います。ブラウンスケール(Br.S 27番)は1963年のカタログで登場し、1982年まで掲載されています。


パープルスケール(Pr.S 21番)は1969-71年のカタログで登場し1982年まで掲載されています。パープルスケールはカタログでは文字のみの表記で画像掲載は見つけられませんでした。
1991年のスペシャルオーダーカラーで、ブラウンスケール、パープルスケールとも、レッドスケール(18番)と合わせて復刻販売されています。(1991年のブラウンスケールの品番は27番ではなく46番になっています。)


■WILLOW CAT

1966年発売の“137 WC Willow Cat”。
スーパーレアカラーです、1966年~1972年までカタログに掲載された通常カラーのはずですが全く市場に出てきません。もしかしたら地味で当時売れなくて流通した数が少ないとか??1991年のスペシャルオーダーカラー復刻販売されています。(凹み目)


■CHROME COLORS

1971年発売の“107 CH Chrome Herring”。
メタリックブルーが美しく、他のカラーにはない魅力があります。Herringとはニシンのことです。1971年~1982年頃まで生産されました。(プレスアイ 出目のもの)
1991年に“107 Chrome Blue Back”と名前を変えて再登場し、1995年頃まで生産されました。(フラットアイ 凹み目のもの)ちなみにノーマルのクロームカラーが“105 C Chrome”で、背中が黒いタイプが“106 CSH Chrome Shiner”です。


■SIB SERIES

1979年から発売されたSIBシリーズ。(”Seein’s Believin” finishes)。マウスやハゴロモガラスなどを、より本物に近づけた写実的なプリントで表現したモデルで、全部で8種類あります。リグは、フロント側のフックにもベルカバーが付いているタイプ。


左上から、
「206 Leopard Frog/White Belly」「207 Leopard Frog/Yellow Belly」
「216 Brown Leopard Frog/White Belly」「217 Brown Leopard Frog/Yellow Belly」
「247 Mouse」「273 Red winged Blackbird」「274 Sparrow」「280 Chipmunk」


SIBシリーズのコピー品。ジッターバグと比べると少し細長いフォルムです。


■LIMITED EDITION

1980年にアーボガスト社50周年を記念して作られたアニバーサリーモデル。素材は杉の木で、チップまで入った細かい演出。樹脂の塗装はしてありません。


50周年を記念してつくられたブックレット「The First Fifty Years」。セピアをイメージしたアースカラーっぽいデザインが、懐かしくて優しい雰囲気です。 (冊子裏側に当時の消印のシールが貼ってありました。“81年 AKRON OHIO”、なぜだかとても嬉しい気持ちです。)





■LATER WOOD MODEL

80年代頃に限定で作られたウッドモデル。
成型も塗装もとてもいい加減で完成度が低いのですが、3/8ozの小ささと、ヘタウマな感じが、逆に何とも言えない味わいになっている気がします。
(Bass Pro Shopのオーダーという情報をどこかで見た気がしますが確かではありません)

(画像真ん中)イエローを追加。これで全色なのかコーチドッグとかの他カラーなどもあるのか不明です。(2018.1)
(画像一番下)やっぱりコーチドック(600-10)もありました、これで全部かな。(2020.8)


さらに後年、90年代頃に作られたウッドモデル。(W650-37)
こちらはナチュラルカラー。やや丁寧さが見られますが、少し角ばっています。個人的には80年代のウッドモデルの方がおもちゃみたいで好きです。


ナチュラルカラーはマスキーでも見られます。こちらはスタンダードより少し早い、前述のリミテッドエディションと同時期の1980年頃の発売だと思います。カラー品番は37番ですが、おそらくカタログ未掲載のため正式なカラー名は不明です。マスキーからマグナムに名前が変わった1991年~の黒いパッケージのものも見たことがあります。


さらに後年、プラドコ期の凹み目のもの。
こちらは品番のプリントがあり、G700-W333(XL WD JITTERBUG)でカラー名はCLEARになっています。一時期写真のようにアイが反対に取り付けられたものが出回りました、わざとではなくどうやらエラーのようです。


少しそれますがこちらはマスキーが主人公の大きなポスター。
このデザインは1960年のアーボガストカタログの表紙と同じで、たぶんこの年からアーボガストのロゴがこの楕円のものに変わりました。(カタログでは新しいロゴに込めた想いも記されています)
描かれているのは個人的にも好きなブラックスケールカラーのマスキージッターバグだと思います。



■GLITTER GHOST FINISH

1988年にはクリアーボディにラメが入った、Glitter Ghost Finishシリーズが発売されました。
写真は“Green Glitter Ghost”。「71番」なので緑色のはずですが、黄色っぽく見えます。
1996年頃のもののようです。(2000年代の復刻版ではありません)。



■LUMINOUS NIGHT BAIT

1989年に発売された、ルミナスナイトベイト。
発光体の製品を入れる事ができるように、背中に穴が開いています。ナマズ釣りをしていると、ケミホタルなどの発光体はとても便利です。少し改良をして、今発売をしたら、たくさん売れるような気がします。



■CLEAR LIP

1990年に発売されたクリアーリップモデル。昼間も効果的に使えるという目的だったらしいのですが、当時はカップの水受けが悪くて割れやすいと評判はいまいちだったようです。こちらも最近、復刻されていくつかの限定カラーなどに使用されています。



■SPECIAL ORDER COLORS

1991年発売のスペシャルオーダーカラー。(10ダースからの受注品)
左は“55 Purple Silver on Body”
右は“78 Bone Olive Scale Orange Belly”と“84 Chartreuse Scale”。

エビスコロゴのパッケージでも発売されているようなので、91年~継続して販売されていたのかもしれません。パープルSOBは82年まで通常のカタログカラーとして発売されていましたので復活です、91年~の方が紫色が薄い気がします。


こちらもおそらくスペシャルオーダーカラーの“14 Orange Coach Dog”だと思います。とてもよく似た、“96 FL(蛍光)Orange Coach Dog”もありますが、こちらはお腹が黄色い気がします。
オレンジコーチドッグは1978年~1982年にカタログカラーとして発売されています。
(カタログに商品写真の掲載はなく、品番と文字のみリストされました)


ジッターバグの中でもコーチドックカラーはとても人気です。コーチドッグだけで27パターンくらいあると思います。(パープルやイエローなどカタログカラーで16色くらい、ブルーやゴーストなどノンカタログカラーで11色くらい。)
上の写真は“15 Brown Coach Dog”。1991年のSOCでもリストに載っていますが、写真のものは1978年頃から1982年頃まで発売されたものだと思います。



■LEGEND SERIES

1996年に発売された、Legend Series。通常とは異なる、「Mustad Triple Grip Hook」(少し赤みを帯びたワイドゲイブのフック)が装着されたジッターバグ。カラーは“320 Legend Red Chrome”。


“310 Legend Gold”と“315 Legend Purple Chrome Black Back”。



■PRADCO CAMPAIGN LURE

1996年からプラドコ・ジャパンが毎年行っている「プラドコルアーキャンペーン」。
(パッケージのバーコードを3枚送ると、抽選で1000名に、非売品のプラドコルアーが当たるというもの。)
そのキャンペーンの2001年のルアーがジッターバグでした。“2001 PRADCO JAPAN SPECIAL”とプリントされたアロータイプのクリアボディに、アルファベットのダイスのようなラトルが入っています。



■ERROR PRODUCT

左右で塗装が異なるエラー品。同じような塗り方を別でも見た記憶があるのでもしかしたらこうゆう塗り方なのかもしれません。


ロゴがずれてステンシルされたもの。カラーは“86 Glitter Ghost”。1988年の発売。395ドル???


シャッドカラーのエラー品。本来あるべき赤いギル模様がありません、赤い線がないとかなり違った印象になります。


SIBシリーズの片面のみプリントされたかなりの珍品。工場関係者の遊びなのかエラー品なのかよくわかりません。

【上】 5/8oz。「274 Sparrow」。

【中】 5/8oz。「216 Brown Leopard Frog/White Belly」。

【下】 1/4oz。「206 Leopard Frog/White Belly」と「247 Mouse」。
    ベルリグが着いていないので市場には出ていないものだと思います。


SIBの中でも特に人気が高いのがスパロウ(雀)柄。さらに片面のみのプリントで寒気がするほどカッコいいです。独特の雰囲気でその眼差しや風貌はまさに独眼竜。


同じようなハーフデザインのコーチドックカラー。1980年代?背中と片面が水色っぽい仕上げでもう片面が濃いパープルの仕上げになっています。この感じだと明らかに意図的に見えますが詳細は分りません。



■NOVELTY

企業の社名がステンシルされたノベルティのウィードレスジッターバグ。
ホワイトのボディで目の周りはピンク色に塗装されてかわいい感じ。クロスリー社とはアメリカの家電メーカーのようです。80年代頃のものだと思います。


同じように「STANLEY HARDWARE」の名前が入ったもの。
建築金物のメーカーで、黒と黄色がイメージカラーのようです。スカートの色も合わせてあります。阪神みたい。


(たぶん)1991年にナイアガラの滝で開催されたOWAA(Outdoor Writers Association of America)という団体の会議で配られた250個限定の記念品と思われるジッターバグ。もとになっているのは90年発売のクリアーリップモデルです。



■NO PAINTING

全く塗装されていないノーペイントジッターバグ。塗装前のブランクを工場関係者が気まぐれで持ち出して、部品を取り付けたのかもしれません。5/8oz、ルミナスボディ。



■BELL TYPE HOOK HANGER

フロント側のフックがベルリグ(1/4ozに使われているもの)で取り付けられているジッターバグ。
フックを交換した形跡はないのでオリジナルだと思います。大型スポーツ店などで売られた廉価版なのかもしれません。1990年代ごろの発売。



■NON-CATALOGED COLORS

Blue Waterwave カラー。大戦期、プラステックリップモデルのノンカタログカラーです。
無塗装でウォーターウェーブやマーブルなどと呼ばれています。写真のブルー系の他にもベージュ~ブラウン系やイエロー~グリーン系なども見たことがあります。


数年前にルアーネット(lurenet.com)で、ジッターバグのイメージ画像に使用されていた「Blue Back Herring」カラー。ノンカタログカラーで市場にもほとんど出回っていない、とてもレアなカラーだと思います。



・JITTERBUG Color Code (1939-1997 Catalog Color)




主な参考サイト・文献
・「Fishing Lure Collectibles」 Oudley Murphy・Rick Edmisten 著
・「The Fred Arbogast Story」 Scott Heston 著
・Site Jitter Mania
・Site Tackle Collecting.com



JITTERBUG HISTORY 3 へ続く