Old Tackle

最後の晩餐

ミッチェル308FRANCE刻印

最後の晩餐 ( L’Ultima Cena)何にする?っていう会話をこれまでにたくさんしてきた。ステーキがいいとか、やっぱり日本人らしくおにぎりと味噌汁がいいねとか…。けれども、最後の釣行や最後の道具何にしたい?っていう会話はした記憶がない。





もし次が人生で最後の釣行ならどのタックルで何を釣りたいだろう…




■往年の名機Mitchell308




■最近手に入れたGarcia Mitchell 308。このFR●NCE刻印があるものはごく初期らしい。



最初期とか、ファーストモデルとか、原点とか、大好き。
これは珍しい初期モデルだよとか言われると途端に欲しくなる。発売後に人気が出てロングセラーになったから初期モデルと呼ばれるようになるわけで、または、名作としてセカンド、サードと続いたからからこそ、ファーストが存在するわけで…。

調べてみたらミッチェル308の発売は1960年とのこと。
そして写真のようにボディーにFR●NCE刻印がある308は1960年前半頃の極初期のモデルらしい。ただFRANCEと刻印があるのではなくカシメ部分の〇に重ねているのがエスプリ。さすがはおフランスデザイン。
(ちなみにミッチェルとガルシアの提携は1947年頃でアメリカ販売向けにGarcia刻印が入るのは1957年頃からみたい。)




私は304シリーズの丸いミッチェルが好きだけれど、卵型の308にも思い入れがある。
(私の丸いミッチェル愛はこちらのページに)

少し前にも書いたけれど、中学生の時にバス釣り用に初めて自分でちゃんと選んで買ったスピニングリーグがミッチェル308だった。ハンドルの後ろが黒いプラスチックになった台湾製で、たしか2枚のプラスチックで圧縮したブリスターパックに入っていたと思う。釣り具屋さんに並ぶたくさんのリールの中で、私にはそのリールが群を抜いてお洒落でカッコいいデザイン見えた。その308は気に入って長く使ったけれど、引っ越しの時か何かの折に壊れていたので捨ててしまったと思う。今なら絶対に捨てなかったのに、残念。
そんな大好きだった308にFR●NCE刻印が入った初期モデルがあることを知った。欲しくないわけがないよね。




■スプールは深溝と浅溝と2つ付属、切れ込みのある古いデザイン。




■内部パーツも少し違う、興奮する。




■歯車が好き、大人の遊び心もくるくると回る。



■フットナンバーは0から始まる6桁、アルファベットで年代を識別できるのは1971年~らしい。




■見惚れるほどの美しさ、古いミッチェルは明らかに品質がいい。




■右巻きの309と並べてみる、西欧らしいシンメトリーの美。




最後の晩餐なのに新しく手に入れたリール?と自問する。それはたぶん308に自身の懐かしい青春を重ねているのだと思う。もう絶対に戻ることはできないと気付いた頃にどうしようもなく寂しくなる。無邪気な釣りに明け暮れた日々が愛おしくて仕方ない。だから308を使うことでつかの間、少年時代に戻れたと錯覚できる。




それからロッド。
合わせるのはフェンウィックFSシリーズ。これもアルファベットがCの初期モデル。大好きな竿。たぶん1960年代前半なのでほぼ同時代の組み合わせになる。
(古い308はリールフットが大きいのでロッドのリールシート形状によっては取り付けが出来ないことがある)




で、肝心のルアーは何にしようか?
写真は個人的に思い入れのあるレーベルの”SUPER TEENY R”。
それともラパラジョイント、はたまたスミスピュアか、今のところ3択。
あっ、またジッターバグを忘れてた。